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【191】表参道の新しい顔。MARC BY MARC JACOBSがオープン![2007/08/08]
オープニングレセプションの日に高見恭子ちゃんから、一緒に行こうというお誘いがあって、現地で合流。会ってみると、なぜかオレンジのペアファッションに。彼女が持ってるどデカいトートバックも、MARC BY MARC JACOBS。
店内では秋物の新作を着たモデルたちがマネキン代わりにいた。これはいいアイデア。やっぱり洋服は着てこそだからね。それからこのブランドの狙ってるターゲットもよくわかる。モデルたちもすごく若いだろ?
(左)モスクのステンドグラスのような柄を箔プリントしたブラウス。光沢があって、とってもゴージャス。それとAラインのスカートとのコーディネイト。
(中左)大きなクルーネックのウールプルオーバーと、ショートパンツのコーディネイト。
(中右)ノスタルジックなアイススケーターを意識したチェックのワンピース。
(右)襟とそで口にベルベットを使った、ウールのグレーのワンピース。

梅雨も明けて、連日連夜猛暑。エアコンのクーラーの使い方もふたつあると思うんだ。まず、寝る前にタイマーをつけると、すやすや眠れるけど、朝は汗びっしょり。もうひとつは、寝るときは暑さを我慢して、タイマーで朝起きる前にエアコンをつける方法。で、涼しい中、爽やかに目を覚ます、と。ま、この両方を味わおうとすると、この暑いのに風邪をひくことになる。僕もこのパターンで一夏に数回寝込んでしまうわけだよ。

まあ、それにしても暑いね。とくに僕のような肥満型は夏になるとキビしい。で、夏といえば、夏休み。夏休みといえば原宿だよ。ここが日本中からやってきた若者たちでごった返す季節だね。
そんな原宿にこの夏、ルイ・ヴィトンのチーフディレクターでもあるマーク・ジェイコブスのセカンドライン「MARC BY MARC JACOBS」がフラッグショップをオープンさせた。建物は、あの有名な建築家、ステファン・ジャクリッチがデザインしたんだけど、これがおもしろい。外壁にガラスをふんだんに使ってるのはもちろん、青いガラス、透明なガラス、エッチング加工したガラスなど、さまざまなガラスを幾重にも重ねて、内装のディスプレーにも活用してるんだよね。

フィッティングルームまでこうしたガラスを使って、半透明っていうかさ。まあ、こうやってガラスを多用することで、オープンな空間を作りあげ、透き通ることで、光の反射を利用して、さまざまな色の変化を楽しむという仕掛けになっている。
そうそう、もうひとつ目を引くのが、1階と2階の踊り場にある巨大なスクリーン。これが表参道を行き交う人たちのアイキャッチになって、通行人をどんどん店内に引き寄せてた。
そんな実に前衛的な作りの店。まあ、マーク・ジェイコブスというと、こんなふうに今までもいろんなアーティストとのコラボレーションで有名。数年前は日本人のアーティスト、村上隆とのコラボレーションも話題になったしね。


これは一階の店内の様子。この日はレセプションパーティではあったが、価格もリーズナブルということもあって、大変な売れ行きだった。
ノスタルジックなフラノ感覚のワンピースを着たモデルさんとツーショット。こういう大きなつばの帽子とワンピース。なんとなく懐かしさを感じさせるよね。
ニーハイブーツからローブーツまでいろんなブーツがはやってきたけど、今年はこのタイプで決まりだよ。靴とブーツをミックスしたような、すごく浅いブーツで「ブーティ」と呼ばれるんだ。大ブレーク間違いなし。

というわけで、行ってきました。そのショップのオープニングパーティ。今回はそんな世の中の一歩先行く空間に触れて、ちょっと得したような気分だった。店内はもうすっかり秋冬物が並んでたけど、今回のコレクションは春夏の華やかな色彩の服とはうって変わって、ちょっと色がダークになった。テーマは「ロシアンドール」。少し民族っぽいものを都会的にアレンジしたというのがミソなんだろうね。なかには、モスクワ柄のワンピースやコサック調のワンピースなんかもあったな。

そもそもこのマーク・ジェイコブスには僕も一目置いてたんだ。独自性が強いデザイナーで、自分の価値観を混ぜ合わせて、まったく新しい価値観を作りだしてしまう不思議なデザイナーなんだよね。ときにはインフォーマルで、ときにはすごくラグジュアリーだったり。ルイ・ヴィトンのチーフディレクターというと、気張ったデザイナーをイメージしてしまうけど、彼の場合は気取ったところが一個もないよね。いつも自然体。日本人のデザイナーも学ぶところは多いと思うな。

しかもそのセカンドラインというと、価格がびっくりするくらいリーズナブル。ワンピースの高いもので6万円くらいだし、ちょっとしたスカートなら1万円台。バッグやサングラスにいたっては1万円前後という安さなんだよね。安いものといえば、往々にしてシンプルというのが多いけど、彼の場合はどんな安い物でもきちんと彼の視点で工夫されてデザインされている。これもすごいと思ったね。

僕が印象深かったのは、デイジーという花をデザインしたフレグランス。これなんか、60年代のマリークワントを思い出したよ。いろいろ大きさの違う花がキャップについていて、遊び心がいっぱい。少しノスタルジーがあって、おちゃめで、それでいてちゃんとしたモードになってる。フレグランスの容器ひとつでも見える、こんなミックス感が彼の魅力なんだろうね。

演出力、知名度、なんでもあるビックネームでありながら、この価格帯。いいよね。日本のデザイナーとしては、なんか危機感のようなものを感じて、ちょっぴり複雑な気分になっちゃったんだけどね。


(写真左)今回のおみやげにもなったフレグランス「ディジー」。マーク・ジェイコブスならではのデザインだよね。右下の花びらは、会場でいただいたバッチです。
(写真右)コットンでできたエコバックは、このショップだけの限定品。価格も2000円しないほど安い。すっかり気に入って、別のショップでこのバックに合う白い帽子を購入。で、自宅で今年風の夏の装いをコーディネートしてみた。いつもはド派手な僕だけど、ときにはこんなさわやかな装い。似合ってるでしょ?

★次週8月15日は休載します。次回は8月22日に掲載します。

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