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「江戸千代紙」は、まさに“江戸で作られた千代紙”。江戸千代紙と言えば、世界で唯一の千代紙模様の版元として知られる「いせ辰」が有名です。もともと千代紙は、京都の上流階級だけで使われていたもの。訪問先で、お菓子を千代紙に包んでお土産として持たされていた習慣が、江戸に伝わって、大衆にも手に入れられる千代紙となったのだとか。
「いせ辰」に並ぶ千代紙には、そんな古き良き時代を存分に受け継いだ柄が描かれています。室町千代紙(機械刷り)は1枚105円から、江戸千代紙(手刷り)となると2,625円〜31,500円にもなります。千代紙を使った、お人形、うちわ、モビール、アルバムなどたくさん。歌舞伎にまつわる柄を見れば、昔の日本の“洒落”に思わず関心してしまうはず。
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着物の柄を千代紙にしているので、人形が着るととても雰囲気が出ますね。/わらべ(¥2,100) |
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江戸千代紙(木版手刷り)¥2,625〜¥31,500、室町千代紙(機械刷り)¥105〜¥998 |
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千代紙の起源は、平安期、宮廷に提出する文書類に用いられた奉書紙(※1)で、それはお金持ちたちのお土産の包み紙などに使われていました。でも奉書紙は高価すぎて庶民には手が出ない。江戸の人たちは、手に入れやすい和紙を使って奉書紙の雰囲気を再現し、現代の「千代紙」となったのです。
(※1)奉書…コウゾ(クワ科の落葉低木)の皮の繊維で作った最上等の和紙。
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和紙を重ね貼りした招き猫は、伝統的な細工のひとつ。/だるま抱き猫(各¥2,625) |
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二つ折り、三つ折りなど、さまざまなサイズのポチ袋。/ポチ袋5枚入り(¥525) |
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歌舞伎役者、7代目団十郎が愛好した図柄。鎌と輪とぬで「かまわぬ」と読みます。/室町千代紙(¥105) |
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初代・辰五郎氏は、団扇(うちわ)問屋の伊勢屋惣右衛門にのれん分けをしてもらい、錦絵(※2)と団扇製作の問屋「いせ辰」を開店。二代目は錦絵や千代紙細工を欧州へ輸出。歌舞伎好きの三代目の頃にはさまざまな柄が増えていましたが、大正12年の関東大震災で、千代紙の命ともいえる版木をほとんど失いました。しかし、弟子たちが約1,000種の千代紙版木の復活し、現代にいたっています。
最近、ゴッホの「ダンギー爺さん」の画のバックにある浮世絵のひとつが、「いせ辰」で作られた千代紙だったことが判明。もし見る機会があれば、左下の花の絵をじっくり見てみてくださいね。
(※2)錦絵…多色刷りの浮世絵版画の総称。有名な作家に、歌川広重などがいます。 |
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